主な宝石分析器
 
紫外可視分光光度計 
  可視光線(目に見える光)から紫外領域までの光の吸収スペクトルを測定し、ファンシーカラーダイヤモンドの色起源の判定や各種宝石の処理判定に使用します。
 
フーリエ変換赤外分光光度計 (FT/IR) 
  赤外線を照射して吸収スペクトルを測定し、ジェダイトの樹脂含浸やダイヤモンドの鑑別に必要なダイヤモンドのタイプの分類、水晶の鑑別等、各種宝石の鑑別に必要です。

ダイヤモンドシュアー 
  デビアス(DTC)により開発された装置です。天然ダイヤモンドと合成ダイヤモンドの鑑別に必要なダイヤモンドのタイプの分類を迅速に行います。

ダイヤモンドヴュー 
デビアス(DTC)により開発された装置です。ダイヤモンドの表面に極短波紫外線を照射してダイヤモンドの成長履歴を検査する事により、天然ダイヤモンドと合成ダイヤモンドを判別する事ができます。

宝石発光分析装置(GLIS-3000) 
  ダイヤモンドに紫外線を照射する事により、ダイヤモンドによっては蛍光と燐光を出すものがあります。特に強い燐光を発するダイヤモンドは、天然にはほとんど見られず合成の強い手がかりとなります。
GLIS-3000は0.001ctの小粒ダイヤや枠に留まったメレーダイヤでも検査可能です。特に枠付けされたダイヤモンドはこの燐光検査とファイバー付の分光器を併用する事により、かなりの小粒ダイヤモンドについても天然・合成の判別可能です。
 
ファイバー付き小型分光器 
  従来枠付けされた小さなダイヤモンドは、Ⅰ型、Ⅱ型の分類がかなり高度なFTIR顕微分光を使用しないと不可能でした。このファイバー付き小型分光器は、小さな枠付けのダイヤモンドでも分光を取る事によってダイヤモンドの鑑別に不可欠なⅠ型、Ⅱ型の判別が可能になりました。